Tantum ergo

(このように大いなる奇跡を前にして)


  • 作曲:アントン ブルックナー、 A.Bruckner(1824~1896)

    オーストリアの作曲家。交響曲とミサ曲の大家。
    徹底的にカトリック信仰に生きた音楽家として知られています。
    19世紀後半最大の教会音楽家である彼は、
    交響曲の精神的要素や技術的要素を、
    宗教的な詩に対する敬虔で典礼的な扱い方と結びつけました。
    このTantum ergo はカトリックのミサの中でも、
    特に聖木曜日とキリストの聖体の祝日(聖公会では聖霊降臨後第2主日)、
    および随時行われる聖体賛美式で使われるモテットです。


  • 歌詞:

    Tantum ergo Sacramentum veneremur cernui:
    Et antiquum documentum novo cedat ritui:
    Praestet fides supplementum sensuum defectui.
    Genitori, Genitoque Laus et jubilatio, S
    alus, honor, virtus quoque sit et benedictio:
    Procedenti abutroque compar sit laudatio. Amen



  • 邦訳:

    かくも偉大な秘跡を伏して拝もう。
    古えの式は過ぎ去って新しい祭式はできた。
    願わくは信仰が五官の不足を補うように。
    父と子とに賛美と喜びとあれ、
    また栄えと誉れと力と祝福も。
    二位から出給う聖霊も、
    またともに讃えられ給え。
    アーメン(カトリック聖歌集より)