My soul, there is a country

(わたしの魂のあるところは)


  • 作曲:H.Parry: ヒューバート・パリー(1848 ~1918)

    英国の作曲家。
    オクスフォード大学卒業後、短期間シュトゥットガルトで学び、
    その後、1872-79年 ロンドンでダンロイターにピアノを師事しました。
    1883年よりオクスフォード大学の合唱指揮者となり、
    1898-1908年、同大学で音楽教授を務めるかたわら、
    1894年より王立音楽大学学長の職を終生務めました。
    作品は5曲の交響曲、組曲、序曲、室内楽、ピアノ曲などがありますが、
    中心となるのはオラトリオと合唱曲で、オルガン曲集も有名です。
    この曲は合唱曲(六つの別れの歌)のうちの一曲です。




  • 歌詞:

    My soul, there is a country Far beyond the stars,
    Where stands a winged sentry,
    All skilfull in the wars.There, above noise and danger,
    Sweet Peace sits crowened with smiles And One, born in a manger,
    Commands the beauteous files.He is thy gracious friend,
    And - O my soul awake ! - Did in pure love descend
    To die here for thy sake.If thou canst get thither,
    There grows the flow'r of Peace,
    The Rose that cannot wither, Thy fortress,
    and thy ease.Leave then thy foolish ranges,
    For none can thee secure, But One who never changes,
    Thy God, thy life, thy cure. (By Henry Vaughan 1622-95)


  • 邦訳:

    わが魂よ、
    わが故郷(くに)は、星々をはるか越えたところにあり、
    そこには戦いを熟知している天使達が歩哨に立っている。
    そこでは、地上の喧騒と危険はおよばず、
    平和の君が多くの恵みに包まれて王座についている。
    そして飼い葉桶で生まれた唯一の主が、
    美しい天使の隊列に命令をくだしている。
    主は汝の慈悲深い友、
    そして(わが魂よ、目覚めなさい)真の愛のうちに汝を救うために死に給うた。
    もし、汝がわが故郷(くに)で目覚めたならば
    そこには、平和の花が咲きみだれ、
    バラの花は決して枯れることがないであろう。
    汝らは主の守りと平安のうちにいる。
    今こそ、誰も救われることのない愚かな漂浪から離れ、
    決して変わることのない唯一の主にむかって歩き出そう。
    汝の神、汝の命、汝の救い主に。                  



         (ヘンリー・ボーンの詩)